東京都の設計事務所|kaya+建築計画設計事務所_桶川の住宅_

一級建築士事務所
kaya..+ 建築計画設計事務所
kaya..+..Architects...Studio

建築概要

□件名/竣工年月:桶川の住宅/2004年3月
□所在地/用途地域等:山口県/第一種住居地域
延床面積/敷地面積:237.36㎡/228.00
□構造/階数:RCラーメン構造+木造軸組構造/地上2階
□設計期間/監理期間:2002.08~2003.05/2003.06~2004.03
□施工:株式会社三和
□写真撮影:kaya+architects studio

計画概要

 1階に賃貸店舗、2階に建て主が住まわれる店舗併設住宅の計画。住宅のエントランスは建て主が使われる駐車場と隣接を望まれたため、エントランスだけが1階に配置されることが前提となりますが、このままでは1階と2階(住宅部主階)とのつながりが非常に希薄になってしまいます。そこで1階のエントランスホールと上階が一体となるよう、光の注ぐ吹抜けと、歩いてみたくなるような階段を計画しました。
 外壁は1階部分がRC打ち放しで、2階部分がガルバリューム鋼板と非常にモダンでクールな素材で構成しているのと対比的に無垢のすぎ板戸とタモ材の階段段板をふんだんに使用して、家族や訪問者を暖かく出迎える演出となっています。

detail

[住宅とテナントを明確に違和感なく切り離す]
建物全体の統一感を損なわずに住まいとテナントに別の空気感をもたせたいと云う事は自然な感覚と思います。桶川の住宅では1階がRCの打ち放しの仕上げとなっていますが、住宅のエントランスと店舗を仕切る壁を同じ仕上げとしつつ、空地部分にキャンティレバーのコンクリートの壁を持ち出して境界を明確にしました。その壁に添わせて住宅テラス部分の手摺と同じ素材の木製のキャノピー(庇)を取付けて上部の住宅との視覚的一体感をもたせています。
[階段は光の通り路と位置付けデザインする
どんなふうに作られているのだろうと興味を追って歩ければ、上下する事も楽しくなるかも知れません、この階段は壁から片持ちではり出した構造となっています。階段の設計は吹抜けを伴う部分となりますので、上階から下階へ光を落とす装置でもあり、空間を豊かにする部分であると考えています。
[中庭は開放感と安心感をつくり出す]
外部と切り離された中庭には、夜間においても内部と連続した開放感と安心感ををもたらすというメリットもあります。開放感と安心感を得ることは落ち着くことはもちろんのこと、生活の中に活発な行動を生み出すと考えます。