東京都の設計事務所|kaya+建築計画設計事務所_大島の週末住宅_

一級建築士事務所
kaya..+ 建築計画設計事務所
kaya..+..Architects...Studio

建築概要

□件名/竣工年月:大島の週末住宅/2006年9月
□所在地/用途地域等:山口県/
延床面積/敷地面積:116.50㎡/335.00
□構造/階数:木造軸組構造/地上1階
□設計期間/監理期間:2005.08~2006.03/2006.03〜2006.08
□施工:株式会社カネイ
□写真撮影:kaya architects studio

計画概要

海辺の週末住宅という性格も有り、外部を含め諸室の連続性と回遊性を重視した計画としました。平面計画は浴室、トイレ等の水廻り、及び、収納など、壁で囲われてしまう小さな部屋をばらっと配置し、それらの壁を構造壁にして片流れの屋根を架けてました。そうする事で、居間や寝室を曖昧に繋げながら、視界を海側に開放する事が出来ました。片流れとした屋根の庇で低く抑えられた眺望は、額の中の風景画のようになりました。
 片流れで副産物的に生じた小屋裏は、階下に遠慮気兼ねなく海遊びの疲れをいやす午睡の間として、また、家族の夜更かしスペースとして、夏休みの「海の家」のように用意しました。

detail

[形と素材のコンポジション]
建物は海の眺望とプライバシーの確保のため、地面から1Mの高床として浮かせてあります。浮かせた浮遊感をさらに強調するために、建物を2つのボリュームとしてとらえ、基礎から上の部分を90度異なった方向にずらし、片持ちではり出して表現しています。浮かせたり、ずらしたりして、構成する意匠的な手法の一つで、それらそれぞれにガルバリウムの素地、黒塗装、木板等を当てはめた簡潔な意匠としています。
[素材の肌触りの対比]
素材感を考えるとき肌触りの感じ方は重要になると考えます。御覧の写真はこの建物のエントランス部分ですが、外壁はガルバリューム鋼板を使用し、庇の架かった半外部の壁と建具には杉材を使用しています。庇があるから、木を使うと解釈も出来ますが、肌に触る接触部分として木を使っています。
[始めから庇をデザインに取込んでおく]
庇の取付け方によって、和風とか、何々風になってしまうということを耳にされる衣あるかと思いますが、何々風を云う前に、機能として考えた場合、雨の降る日や、ブラインドを下ろしたいと言った気候のときには有った方が良いと思ってしまうものです。ライフスタイルに合わせて、最初から重要な要素として考え他方が良いと思います。