東京都の設計事務所|kaya+建築計画設計事務所_双片流れの家_

一級建築士事務所
kaya..+ 建築計画設計事務所
kaya..+..Architects...Studio

建築概要

□件名/竣工年月:双片流れの家/2013年7月
□所在地/用途地域等:石川県/
□延床面積/敷地面積:96.79㎡/393.45
□構造/階数:木造軸組構造/地上1階
□設計期間/監理期間:2012.01~2012.08/2012.10~2013.07
□施工:株式会社トーケン
□写真撮影:株式会社トーケン kaya+architects studio

計画概要

周囲は住まいからの視覚としては荒涼として、殺伐とした感覚をうけるものが強くありましたので、建築により居住環境を積極的に作り出すことを主テーマとして、中庭を中心に住環境を作る案を採用しました。建物は基本的には平屋で、子供室にロフト、主寝室に小屋裏収納、天井の高い居間を希望されました。平面計画を行う中で、二つの勾配方向の異なる2つの片流れのボリュームに囲まれた中庭を中心にプランを展開してゆくことに収斂しました。
 勾配方向が異なる2つの片流れ屋根が接する部分がそのまま内部に現されている空間です。手前は居間で最高高さが4Mほどの吹抜けとなっており、続く食堂、台所は逆に壁際で天井高さ2.4M程度と低くしています。高さにコントラストを付けることで、居間の広がりが強調され、食堂に落ち着きを感じさせます。

detail

[屋根勾配の違う2つのボリュームの交差する吹抜け]
勾配方向が異なる2つの片流れ屋根のボリュームを交差させ、その天井高さの違いを利用して居間や、食堂・台所の空間が自ずと現れました。建築の形態は外部のから内部をつくったり、内部から外部をつくったりすることを繰り返し検討していく作業でもあります。
[居間を通過しない子供室]
小さなお子様をお持ちのクライアントと打合せを行なうと、エントランスと子供部屋の間で居間を通過するような平面計画を希望される方が半数以上いらっしゃるのではないかと思います。反面、中学高校になる頃のお子さんをお持ちの場合は、お子さんの友人の出入りは子供部屋迄で、とお考えの方が多いように思います。こちらの計画ではエントランスに面して子供室の出入口にを設置し、部屋自体は中庭を介して居間からも、主寝室からも目配りできるようにしています。
[キッチン⇄パントリー⇄家事室⇄洗面脱衣室]
キッチンから、パントリー、家事室、洗面脱衣と連続し回遊出来るプランとなっており、家事全般の動線をコンパクトにしています。また、食堂、居間への食事やお茶等のサプライも容易にできるプランとしました。回遊出来る動線上に生活の機能的な部分が配置されています。